HOME
>
英語
海外ツアーコンダクター志望の方のなかには、英語を使う仕事がしたいということが志望理由になっていることがあります。
通訳や翻訳者ほど正確で高い英語力は求められませんが、ツアーコンダクターの仕事でも、英語ができるに越したことはありません。
世界で、旅行・航空業界共通の言語は英語です。
そのため、フランス語ができるけど、英語はできない、中国語はできるけど、英語はできないというのは、旅行業をする人にとっては好ましくありません。
旅行・航空業界では英語が基本の共通言語です。
まず英語ができて、その次に第二外国語という順番です。
海外ツアーコンダクター(添乗員)になるには、やはり、一定の英語が必要です。
ツアーコンダクター派遣会社で最低限の目安にしているのが、英検2級以上、TOEIC550以上というところのようです。
入社時には筆記試験で初歩的な英語が入っていたり、登録後は国内添乗から経験することがほとんどのため、入社時には問題にせず、海外添乗希望者が海外添乗員としてデビューする段階で、英語の筆記や英会話力テスト、TOEICを行うなどが多いようです。
まずは安心して国内添乗からはじめてみると良いでしょう。

海外ツアーコンダクターが添乗で使う英語
海外ツアーコンダクターがどの程度の英語を必要とするかご紹介します。
日本では、海外ツアーコンダクターが海外へご案内するグループのお客様は、ほぼ100%日本人です。
そのため、お客様といつもご一緒ですから、ツアー中ほとんどの時間は日本語を話すことになります。
乗り換え空港での手続きや、ホテル、現地のアシスタントや日本語を話さないガイドさんとは英語になります。ここまでは中級レベルの日常英会話ができれば問題ないレベルです。
一般的な海外添乗中に、英語を使うのは、下記のような場面です。
- 外資系エアラインを利用した際、機内でクルーとのやりとり(通常はほとんど話すことはない)
- 海外の空港での乗り継ぎカウンターでの手続き時
- 現地到着時にスーツケースなどの荷物が紛失した、破損した際の手続きのとき。
- 現地空港到着時に日本語が話せないアシスタントがきたとき
- ホテルチェックイン時
- ホテルや外部のレストランで食事をする際、メニューやドリンク、料金などの確認やオーダー、精算を行うとき。
- バスのドライバーと打ち合わせや観光中のやりとり
- その他、現地で盗難や病人が発生したとき(ホテルスタッフや医師、看護師、病院での事務処理、場合により加入している保険会社や警察、クレジットカード会社などと電話や対面で話をしなければならないとき)
海外ツアーコンダクターとして、さらに高い英語力が必要になる時
最近では多くの国や地域では、日本人のガイドがいたり、現地の人で、日本語を話せるガイドがいます。
しかしながら、先進国でも地方や、また国によっては日本語を話すガイドがいないという場所があり、このケースでは、ツアーコンダクターが通訳やガイドを行うことになります。
ガイドさんの英語のなまりがひどいこともあり、また同時通訳的な会話になりがちで、日常的な旅行英語とは異なる、少し高度な英語力が必要になります。
こういった添乗では一定の経験をもつツアーコンダクターやや英語が得意なツアーコンダクターが添乗をすることになります。
また、こういった地域で、さまざまなトラブルが発生した際には、ツアーコンダクターが英語で交渉をしなければならない場面が多くなります。
英語力だけの問題ではなく、現地の観光知識をつけて添乗することや、もともと持っている交渉力が大きく影響します。
一度に複数の事態が起こることは非常にまれです。日常から交渉で必要な場面の英語を覚えるなどしておけば、いざというときに役に立つでしょう。
また、海外ツアーコンダクターとして2〜3年以上経験してくると、英語だけでなく、フランス語、スペイン語、イタリア語、アラビア語などの第二外国語を学びはじめるツアーコンダクターも大勢います。
これと関係し、自分の得意な言語の国のスペシャリストとして、活躍エリアを広げるコンダクターも多いです。
ツアーコンダクターも一歩、一歩成長していきます。