ツアーコンダクターになるために必要な知識は?

ツアーコンダクター未経験の方の予備知識

HOME > 知識
国内ツアーコンダクターと海外ツアーコンダクター(旅行添乗員)では必要な知識が異なります。
海外ツアーコンダクターでは英語力が必要ということは、みなさん、理解されていると思います。ここでは、英語以外の知識について説明していきます。



海外ツアーコンダクターに必要な英語力については「海外ツアーコンダクターに必要な英語力」のページを参考にしてください。

でも、ツアーコンダクターの仕事の根幹は知識ではないことを忘れないでください。
大切なのは「サービス」「「心遣い」「おもいやり」、次にそれを行うために必要な「頭の回転」です。
 
その上で知識が、評価をあげてくれるのです。
ツアーコンダクターの知識の量により、お客様の旅の安全や、楽しさ、豊かさは違ってきてしまいます。

では、海外ツアーコンダクターに必要な知識から、ご説明します。

ツアーコンダクターになるときには、専門知識はなくて問題ありません。
ツアーコンダクター派遣会社の研修や毎回毎回の仕事の際に、いやでも勉強せざるおえません。

海外ツアーコンダクターに必要な基礎知識は宗教?

海外ツアーコンダクターにとり仕事量が最も多い渡航先はヨーロッパ
ヨーロッパは人種のるつぼといわれるように、さまざまな民族や言語があり、国や地域により宗教が異なります。
そして、宗教は、民族や歴史、文化、常識、食習慣などと深く関係しています。

基礎知識編

宗教・歴史・民族

民族や人種、言語の違いを知っていることは当然ですが、ここでは宗教について触れます。
 
ブランカバーの聖書
ヨーロッパでは観光中に頻繁に宗教と歴史の話がでてきます。ツアーコンダクターはガイドではないという建前ですが、海外ツアーコンダクターの場合、現実としてはガイドを行わざるおえない場面が多くあり、基礎知識として宗教と歴史を理解していることが、添乗する上で重要になってきます。

日本人の宗教感は世界からみると独特、知識の上でも不足している人が多いものです。

ヨーロッパでは、キリスト教の知識は必須で、また南スペインや南イタリアではイスラム教の知識も必要になってきます。
 
カソリック、プロテスタント、宗教改革、ローマンカソリック、ロシア正教、ギリシャ正教、イギリス正教、

プラス
イスラム教、ユダヤ教

違い、簡単に説明できますか?

もちろん、今は聞いたことがあるな〜、なんだかよくわからないけど....
でいいんです。これらの概念的な基礎知識はつけておきましょう。

また宗教と関係し、ヨーロッパでは歴史の話もなくして観光はできません。

実務知識編

料理や食べ物・酒

1日3回食事をしますから、料理や食習慣についての基礎知識はツアーコンダクターになる前から徐々につけていった方がいいです。
この料理の名前は何?材料は?
などど、お客様から質問がでてきます。

なってからでは、勉強することが多くて大変ですから、ここで紹介する内容は日頃から興味をもってネットや書籍で知っておくと良い内容です。

花など植物の名前

これは渡航先により大きく頻度がことなりますが、特に女性のお客様から質問されることが多いことです。花の名前は日本語と外国語で異なりますから、いい方の違いで同じ植物なのか違う植物なのかわかりにくくなります。これが混乱のものとになることもあります。
特にスイスや南仏など花が多い地域やシーズンは、現地で特徴のある植物程度は知識はつけて添乗するほうが良いですね。
 
例えば、スイスに添乗して「エーデルワイス」を知らないでは、話になりません。

お土産

現地で買い物は、旅行者にはとても重要ですよね。
その土地の特産物的なものを知っていることはもちろんですが、どこで何を買えるのか、ツアーのなかで、いつ買ったら良いかなどを案内していきます。

建築様式

ミラノ大聖堂

イタリア・ミラノの大聖堂は壮麗なゴシック建築

ヨーロッパ、とくにライン川以南は石文化の国。
そしてかつては王国だった国も多い。
そのため各国で、王宮や教会など壮麗な建築物の見学があります。
ロマネスクからゴシック、ルネッサンス、ヴィクトリア、ロココなど、建築様式の特徴の基礎知識はもっていましょう。
 
ツアーコンダクターは長年継続していくことで、雑学はもちろん、本人の興味により膨大な知識がついていく仕事です。
国内、海外での実体験と知識は、あなたの人生をとても豊かなものにしてくれ、また将来のなにかに必ず繋がる経験となるはずです。
勉強することが多く大変な仕事ではありますが、やると決めたらすぐにやめずに、一定期間やり続けてみましょう!専業、副業OKな仕事なのですから。